省エネ時代に適した理想の発熱体です。
専業開発メーカーとタイアップし、お客様のご要望に応じてご提案いたします。
Positive Temperature Coefficientヒーターの略で、チタン酸バリウム(BaTio3)を主成分とした半導体セラミックを活用した発熱体です。材料組成により任意のキュリー温度を設定でき、この温度から電気抵抗が急激に増加するという性質があります。PTCヒーターは、この半導体セラミックの特性を利用した自己制御型発熱体として広く活用されています。
温度コントロールを行う必要がある場合に自己制御型ヒーターとしてPTCヒーターの需要があります。
一般の他のヒーターであれば素子以外の制御機能が必要ですがPTCヒーターは素子の特性として制御機能を保持するものです。
加熱対象物として空焚きや発火に至る事故が想定できるものについてある程度のリスク管理が可能です。
酸化物を主成分とする多結晶体は、通常高い電気抵抗により絶縁層となっていますが、添加物を加えることにより半導性を持たせることができます。
PTCヒーターの素子の成分であるチタン酸バリウムは、キュリー温度を超えると正方晶系から立法晶系へと相転移するため、電気抵抗値が急激に上昇し結果的に温度制御という働きとして現れます。
現象としては、発熱によって温度が上がり、キュリー温度を超えると抵抗値が上がり、電流が抑えられることによって発熱が制御され、結果として温度が下がります。改めて抵抗値が下がることによって電流が多くなり、発熱が進行することを繰り返します。これを自己制御型といいます。